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タの殆んどパワートランジスタが対象になるとみなされる。
(2)電圧形VVVFインパータ
任意低減速度運転又は省エネルギーの目的で一般的に採用される電圧形VVVFインバータの動作原理と制御法並びに主回路結線を以下に概説する。
(a)無効電力の処理
インバータ部の電源側は直流電圧であるので、変換素子で処理された電圧は方形波に近いものとなる。この電圧を図7・36(i)に示すような波形とみなし、これに交流電動機のような誘導性負荷を接続すると、その電流波形は図7・36(iv)に示すように矩形波ではなくて、電圧の変化に遅れた形の波形となり、電流曲線の0φ及びπ〜π十φの区間では、電圧と反対の向きの電流が流れる。この現象は誘導性負荷のインダクタンスに蓄えられエネルギーを電源側に戻すように作用し、負荷による無効電力の発生と見なされ何等かの処理手段が必要となる。下記に無効電力の処理法について説明する。

 

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図7・36方形波交流電圧に対する負荷電流形の差異

 

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図7・37電圧形インバータの基本回路

 

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図7・38?の期間

 

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図7・39電圧形インバータの力行時の動作波形図

 

 

 

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